展示内容

天下祭と山王さん ~江戸っ子は、山車に絵巻に、木遣り唄~|アーツ千代田3331 特別企画展

1. 江戸の二つの祭

江戸には将軍を巻き込み隔年で行われる盛大な祭が二つありました。それが「天下祭」と呼ばれた6月15日の山王権現(日枝神社)の山王祭と、9月15日の神田明神(神田神社)の神田祭です。山王祭は麹町・日本橋・京橋地域を中心に広がる氏子町を45組に、神田祭は内神田・外神田地域を中心に氏子町を36組に編成して、それぞれ長い行列を仕立て、将軍の上覧のため江戸城の中に入り、江戸全体を巻き込む盛大な行事になっていました。

〈山王祭/神田祭 江戸時代の巡行路〉
江戸城内に入ることが許された「山王祭」と「神田祭」。天下祭りと呼ばれた二つの祭りの巡行路を比較します。山王祭とは? 天下祭とは? 新たな祭の意味が浮かび上がります。


〈千代田区神社マップ〉
山王祭が開催される日枝神社、神田祭が開催される神田明神は、いずれも千代田区に鎮座しています。この神社マップでは、両神社の位置関係のみならず、稲荷も含め、多くの神社が区内に鎮座していることに気付きます。