アーツ千代田 3331 特別企画展 「ときを渡る〜“山王さん”を支えた町の150年〜」2018年5月19日(土)〜6月10日(日)

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【トーク】時代の変革と共に歩む「鳶頭」(かしら)


日程: 2018年05月20日(日)
時間: 13:30-15:00
料金: 1,000円
備考: 定員30名(要予約/申込順)
会場: アーツ千代田 3331 1F ラウンジ

町なかでの火事が命取りだった江戸の昔。江戸の人々は、火消しの組を組織し火事を最小限に食い止めてきました。鳶を中心とする町火消しは、火災の鎮火のみならず、町内の警備や修繕、祭礼の際には行事の運営・設営など、江戸の町に欠かせない頼もしい存在として衆望を集めていました。

やがて、江戸から明治における大改革に伴い社会や制度が大きく変化。消防技術も近代化され、火消しや鳶頭(かしら)が担っていた役割は、消防・警察といった行政組織に移り変わりました。しかし、鳶頭の存在は脈々と受け継がれ、現代においても町の人々の生活や伝統を守り続けています。

お正月に行われる出初め式で披露される梯子乗りやまとい振りは、鳶頭たちが江戸町火消しの伝統文化や技能を現在に継承するために行っているもの。地域のお祭りが始まる前には、神酒所や御仮屋を設営し、軒花提灯を氏子町の家々に取り付け、当日も神輿の先導など重要な役目を務めます。


画像左:江戸時代の「一番組・い組」の半纏
画像右:明治になり「第一消防署 二番組」に改編され半纏のデザインも新たに

今回そんな鳶頭の歴史や文化についてお話いただくのは、ご自身の親戚も鳶頭で、幼少期からその存在に憧れ、彼らの絵を描き続ける江戸町火消し絵師・岡田 親氏。これまで鳶頭の姿を多くの錦絵に描き続けてきました。岡田氏の作品に登場する様々な鳶頭の姿や仕草をヒントに、「江戸町火消し」の歴史や江戸から明治に掛けて大きく変化した「半纏」や「纏」のデザインについて、そして現在も続く地元との密接な関わりなど、町や祭を支え続ける鳶頭の誇りや伝統について詳しくお話いただきます。遠い昔に活躍した存在というだけでなく、ときを渡り現代に生きる鳶頭を身近に感じてみてください。

講師 プロフィール


岡田 親 おかだ・ちかし 江戸町火消絵師。明治時代初期から続く老舗の寿司屋「京すし」の4代目主人であり、「江戸町火消錦絵師」として高い評価を得ている。ジャズ・ベーシストの故レイ・ブラウン氏のCDジャケットや、直木賞作家・山本一力氏の『まとい大名』の表紙を手掛けるなど、各界の著名人にファンも多い。幼少の頃、近所に住んでいた叔父の鳶頭の影響で町火消しに興味を持ち、高校生のころから錦絵の収集を開始。20代半ばから独学で錦絵を描き始め、現在までに1,800枚以上の作品を制作している。

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